2016/09/23

遺伝子の勉強

理科の授業で、遺伝子について学習しました。



なぜ、あなたの目は青いの?
なぜ、あなたの髪は黒いの?

こんなふうに聞かれたら「遺伝だから」なんてみなさんは答えますね。


なぜ、あなたは笑い上戸なの?
なぜ、あなたは社交的なの?

と聞かれてもきっと「遺伝だから」なんて答えるのではないでしょうか?


何となく使っている「遺伝」とか「遺伝子」という言葉。
でも、実際には、どんなものなのでしょうか?



はじめに動画を使って、「遺伝子とは何なのか」を学習しました。


遺伝子というのは……、
「私たちの全身の細胞の中にある、核を作っている染色体を構成するDNAの、配列の一部に書き込まれている情報」
なのだそうです。

DNAは髪の毛の40000分の1ほどの太さで、一つの細胞の核に46本、計2mほど入っているんだそうです。

ビックリするほど細くて長いんですね~!

このDNAの中に記録されている遺伝情報は全部で約20億対、百科事典700冊分にもなるんだそうです。それがたった一つの細胞の、しかも核の中に収まっているんですね……。

驚きです。



そんな小さな小さなDNAなのですが、塵も積もれば山となる、たくさん集めれば目で見ることができます。

動画の後で、オレンジジュースとブロッコリーを使って、DNAを取り出す実験をしてみました。二つの違うものから、同じDNAは取り出せるのでしょうか?


ブロッコリーは台所洗剤と水を加えてからミキサーにかけた後、塩化ナトリウムを加えてからろ過します。



オレンジジュースはここまで済んだ状態で売られています(もちろん、洗剤などは使っていません)。

最後に、それぞれに無水エタノールを静かに注いで、30分ほど放置します。
すると……。



どちらからも、白い綿くずのようなモヤッとしたものが浮いてきます。
これはタンパク質のかたまりで、この中にDNAがいっぱい含まれています。

ということは、オレンジにもブロッコリーにも、遺伝子を乗せたDNAが含まれている、ということですね。

もちろん植物だけでなく、動物の細胞の中にもDNAは含まれているので、同じ実験をすれば同じようにDNAを抽出することができます。



全く見た目や性質(形質)が違う生物同士でも、設計図は同じ紙に書かれていると思うと、
とても不思議ですね……♪